のれんの豆知識

そもそも、のれんとは??
暖簾(のれん)とは、日本の建物や部屋の入り口に仕切りとして垂らす布のこと。
特に、商店の入り口に掲げられる、屋号・商号や家紋などが染め抜かれたもののことを指す。

元々は直接風や光が入るのを防いだり「寒さよけ」として取り付けられたのが始まりと考えられている。

戦前までの飯屋や居酒屋では客が出て行くときに、肴をつまんで汚れた手をちょっとのれんで
拭いていく、という習慣があり、「のれんが汚れているほど繁盛している店」という目安になっていた。

のれんは営業中の目安とされることが多く、閉店になるとまずのれんを片づけることが常識となっている。
“のれん”を辞書で調べると・・・
(1)商店で、屋号などを染め抜いて店先に掲げる布。また、部屋の入り口や仕切りにたらす短い布をもいう。
→ 当店で扱っている商品のことです。
(2)店の信用。
店の格式。商店の入口によく使用されることから、屋号をのれん名(または単にのれん)と呼び、
商店の信用や名声、格式も表すようになった。
(3)営業活動から生まれる、得意先関係・仕入れ先関係・営業の秘訣・信用・名声など、経済的
価値のある事実関係、無形の経済的財産。
→ 一般的に「のれん代」と呼ばれていることです。
【用例】
「のれんにかかわる」 ・・・ 商店の存続に関わる。
「のれんを守る」 ・・・ 商店を廃業倒産などの危機から守る。
「のれんを誇る」 ・・・ 歴史のある(老舗)由緒正しい商店だ。
「暖簾(のれん)に傷が付く」 ・・・ 商店の経済的価値、格式が下がること。
「のれん分け」 ・・・奉公人や家人に同じ屋号の店を出させる(出すことを許可する)こと。
「のれんを下ろす」 ・・・ 閉店する。廃業する。店をしまう。
「のれんに腕(うで)押し」 ・・・ 手ごたえのないこと、張り合いのないことのたとえ。
のれんの地域別特徴
のれんって、全国共通のものではないってご存じですか?
実は『関東風』『関西風』と東西で2種類あり、異なった特徴があるんです。
ずばり異なった特徴とは、のれんの吊るし方。

『関東風のれん』
のれんの上部に、数十センチ間隔で幅4~5cm程の白い輪が付けてあります。
ここに竿を通して使用します。(共チチ付仕立て、と言います。)

『関西風のれん』
のれんの上辺を畳むイメージで輪をつくり縫い合わせます。いわゆる袋縫いです。
上部全体がトンネルのようになったら、ここに竿を通して使用します。(袋仕立て、といいます)
生地の分割にも秘密あり!
のれんには、何か所かスリット(切れ目)が入っています。
これはもちろん、人がのれんを潜る(くぐる)ときに通りやすいよう配慮しているから。
この分割にも実は決まりごとがあるんです。
布地を分割するときは縁起をかつぎ、死(4)や苦(9)を避け、「4分割」または
「9分割」にならないように配慮します。
当店の製品ももちろん例外ではなく、縦長のれんが2分割、横長のれんが5分割としています。
シーン別のれん
弊社で販売している暖簾(のれん)は店舗入口用がほとんどですが、他にものれんは様々なシーンで活用されています。

縄のれん〔なわのれん〕
・・・ 居酒屋などで、布の替りに荒縄を並べて垂らしたもの。

花嫁暖簾〔はなよめのれん〕
・・・ 婚札に花嫁が持参し、仏間の入口に掛けるのれん。

楽屋暖簾〔がくやのれん〕
・・・ 芸能人の楽屋の入り口に吊るのれん。古くは歌舞伎役者のファンがプレゼントしたという記録も残っている。

水引暖簾〔みずひきのれん〕
・・・家の軒下、店の上部に横に長く張られたのれん。日除けのれんがシンプル化され、装飾的要素を持ったもの。
無地およびマーク、紋、字などを何回も繰り返し印なつしたものが多い。

日除け暖簾〔ひよけのれん〕
・・・軒先に張って日よけとするのれん、もと禅家で冬季の隙間風を防ぐのに用いた垂れ幕の称。
江戸期以降商家では屋号などを染め抜いて商業用とした。布地は木綿が多い。日除け幕ともいう。